私は、自分の過去帳を作成するため戸籍を取得して、はじめて遠いご先祖様のことを知り、ご先祖様への感謝の気持ちがより深くなって親近感がわいてくるようになりました。 以下は抜粋ですが、今まで知らなかったこうしたご先祖様を知ることは家族や親類への愛着につながり、今後の歩みの大きな励みになります。 ■ 6代前の祖母は、江戸時代の元号「文政2年」に生まれて、明治24年に亡くなっていました。ペリー来航・尊王攘夷・戊辰戦争・明治維新など、歴史の渦中で家族を守って懸命に生きてきたことを知りました。 ■ 4代前の祖父は、江戸時代の元号「安政4年」に生まれて、婿養子として、一族の発展のために頑張ってきたことを知りました。「安政の大獄」のあった激動の時代に生きてきたことに、感慨深いものが込み上げてきました。 ■ 母方の祖父は、明治時代に、秋田から北海道そして東京と移転してきて、家族を守るために、知らない土地で苦労しながら壮絶な人生を送ってきたことを知りました。 ■ 私の父方の祖母は、昭和18年父を出産した後、すぐ亡くなりました。幼い父を育てたのは、後妻であったことを知りました。その後妻は、私の生まれる2ヶ月前に亡くなりました。母親の代わりに育てた私の父親の子(私)の顔を見たかったことだと思うと、今度お墓参りに行って、心からの感謝の念を捧げてこようかと思います。 さあ! 次はあなたのご先祖様のお話です。 ご先祖様、お一人お一人が壮絶な人生を歩んできたと思います。激動の時代に家族を守るために必死になって生きてこられたはずです。日々、過去帳に基づき、ご先祖様のことを思い出して報恩感謝申し上げることこそ、ご先祖様への大切なご供養なのではないでしょうか。 過去帳は、子々孫々伝えていく大切なものですので、お子様・お孫様にご先祖様のことを知ってもらう貴重な資料でもあります。完成した過去帳と戸籍謄本は、法事などで親戚の方にご覧いただいて、一族でご先祖様にご供養することもできます。 あなたしか知らないご先祖様の逸話がきっと出てくるはずです。